• 仏壇
  • 仏具
  • 神棚
  • 神具
  • 外宮
トップページ > 仏像について

仏像の種類について

 *如来(にょらい)
如来とは「修行を遂げ悟りを開いた者の」、「真理を悟り開いた者」という意味です。
迦如来、阿弥陀如来、盧舎那仏、大日如来、薬師如来などがあります。

*菩薩(ぼさつ)
菩薩とは修行を遂げた仏に対しては修行中と位置づけられた者です。
観音菩薩、文殊菩薩、弥勒菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩などがあります。。

*明王(みょうおう)
如来の化身であり、如来の教えに従わない人間や生き物を救済し、正しい教えの道に向かわせるために怒りの形相になって現れた仏様です。
動明王、愛染明王、孔雀明王などがあります。。

*天部(てんぶ)
天界に住む守護神の総称です。
梵天・帝釈天、四天王や吉祥天・弁才天などがあります。。


◆釈迦如来
天台宗・浄土宗・浄土真宗各派の在家用のご本尊様としてご安置されます。
釈迦如来のお姿は、釈尊が結跏趺坐し、禅定印(ぜんじょういん)を結び、菩提樹の下で悟りを開いたときの姿を現しています。成道(じょうどう)された時のお姿です。

*結跏趺坐(けっかふざ)
右足を左のももの上、足の甲が着くように乗せ、左足は右のももに乗せます。両足とも足の裏を見せるように上を向きます。

*禅定印(ぜんじょういん)
お釈迦様が悟りを開いたときのポーズです。


◆阿弥陀如来
天台宗・浄土宗・浄土真宗各派の在家用のご本尊様としてご安置されます。
南無阿弥陀仏を唱えれば、誰でも亡くなれば極楽浄土で成仏できるという教えで、武士や農民を中心に支持を受け広がりました。

天台宗の在家用ご本尊様として「座阿弥陀如来」をご安置されます。
浄土宗の在家用のご本尊様として「阿弥陀如来立像」をご安置されます。光背が舟形で「舟立阿弥陀」とも言われます。
浄土真宗各派の在家用のご本尊様として「阿弥陀如来立像」をご安置されます。
*浄土真宗本願寺派(西)は後光が8本を使用し、浄土真宗大谷派(東)は6本のものを使用します。


◆大日如来
真言宗の在家用のご本尊様としてご安置されます。
大日如来とは「密教」の最高の位の仏様で、密教の教えでは宇宙そのものを差します。他の仏はすべて、大日如来が化身と考えられています。通常の如来と違い、宝冠・瓔珞・宝石などを身につけて、螺髪(らほつ)ではなく、髪を結い上げています。


◆日蓮聖人・三宝尊(さんぽうそん)
日蓮宗はご本尊様が大曼荼羅か、三宝尊(さんぽうそん)になります。
日蓮宗では仏壇の最上位中心に大曼荼羅を設置し、その前に仏像(日蓮聖人)をご安置にするのが一般的です。大曼荼羅が前にご安置した仏像(日蓮聖人)で隠れないようにサイズ選びをます。

三宝尊(さんぽうそん)とは、中央に「南無妙法蓮華経」と書かれた宝塔、向かって左に釈迦如来、向かって右に多宝如来が祀られています。
*三宝尊の祀り方
仏壇の最上位中心に三宝尊をご安置し、その前に仏像(日蓮聖人)をご安置、両側に脇侍をご安置(向かって左側ー大黒天 向かって右側ー鬼子母神)にするのが日蓮宗では最も丁寧なお祀り方です。三宝尊が前にご安置した仏像(日蓮聖人)で隠れないサイズします。



仏像材質について

仏像の材質は木製(桧・柘植(つげ)・白檀(びゃくだん)・樟(くす)などが有ります。

■桧材
桧は日本ではよく知られている材質で、お仏像を彫るのに最も一般的な木材です。杢目が細かく弾力性、耐久性に優れ、芳醇な香リはラックスを促す成分(ヒノキチオール)が含まれており、これには防虫効果もあります。


■柘植材
柘植は硬くやや黄味を帯びた材質で表面の密度が細かいのが特徴で、昔から彫刻に最も適用する材料と言われます。柘植のお仏像は、彫りが細かく繊細でとても豪華なお仏像になります。日本では柘植と言いますが、中国では黄楊木(つげ)といいます。


■白檀材
インドのマイソール地方で産出される老山白檀が最高級の品質と言われています。白檀は熱を加えなくても芳香を放し、香りはほのかに甘く心が落ち着く香りがします。香水やお香などの材料にも使われ希少な香木です。


■樟材
樟は独特な芳香を持ち耐久性にも優れ防虫効果も有ります。神社や寺院に楠が植林されているのは、防虫剤となる樟脳(しょうのう)が取れ、飛鳥時代から仏像の材に使われています。


■モダン仏像
モダン仏像は従来の仏像に比べモダンなデザインで、小型仏壇・家具調仏壇・伝統的なお仏壇にもご安置できる仏像です。


■その他の仏像
仏像の素地に截金(きりがね)・金泥書き・彩色で模様を醸し出す仏像もあります。

*截金(きりがね)とは、
 金箔を細の線に切り、筆端につけて貼りながら模様を描き出す技法です。

*金泥書(きんでいがき)とは
 金粉を膠(にかわ)で溶かした金粉で模様を書く技法です。

*彩色とは
 木地や金箔の上に色の組み合わせで絵描いて表現する技法です。